他者愛 vs 自己愛、カリスマ的魅力 vs 寛大で優しい、さてどっち?ふたりで終わらせる

小説

あらすじ (2023年 コリーン・フーヴァー 二見書房)

フラワーショップを開業したばかりのリリーと
脳神経外科医のライルは、偶然の出会いから恋に落ち結婚。
仕事もプライベートも充実した毎日だったが、
ライルには幼い頃のトラウマがあることが発覚……
最後の最後まで読む人の心を揺さぶりつづけ、
全米の女性をとりこにしたノンストップ恋愛小説。

ハンサムでセクシーでリッチで会話は楽しく、誰からも羨まれるような彼氏。だけどどうしても許せない欠点があったらどうする?もちその欠点の内容にもよるんだろうけど、好きだったら欠点が直るかもって最初は思っちゃう気もする。。。

どこまで我慢すべきなのか、自己を犠牲にするべきなのか、もしくは自己を優先すべきなのか?

すぐに結論だせない難しい問題がありながらも、好きな感情がないわけじゃない、その辺の葛藤がよく描かれていたし、しかも過去のお話も入ってきて、主人公じゃなくても、あーっもうどうしたらいいの!てなる。笑

いっそ蛙化現象なみに、速攻嫌いになれたらいいのに。そうはいかない恋愛関係。

しかも過去の初恋的な人に未練がないわけじゃなくて、(個人的にはこちらの男性が好み)、再会しちゃったりするし。。。その罪悪感もあったりで。。。過去の2人のお話も涙なしには読めないし!

本作は、2022年に全米で一番売れた恋愛小説らしい。結構ヘビーだけど、ラブコメとかよりこの手のラブストーリーが売れるのね。

作者のコリーン・フーヴァーさん (Collen Hoover) は本国ではCo Hooと略して呼ばれているほど有名なロマンス小説家。しかも一癖ある恋愛小説が多くて、ミステリー仕立てだったり、主人公にトラウマがあったりなどシリアスなものが多い。本作は、後者に該当する内容だけど、だからと言ってキュンキュンがないわけじゃない。登場人物が皆魅力的だし、極端に悪いやつとかではなくて、現実にいそうって感じ。ただ、本国でも好き嫌いはわかれるみたい。もしかしたら合理的な方だと主人公に感情移入し辛いかも。私は一気読みしたけれど〜。

もうすぐ日本でも本作の映画が公開されるということで楽しみ。小説はその後の続編もあるけれど、どこまで映画化されるのかな。

波乱万丈度 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

ドキドキ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️

痛み度 ⭐️⭐️⭐️⭐️

小説の続編はこちら↓

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