あらすじ (UNEXTで配信中)
19世紀末、フランスの片田舎。「食」を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する天才料理人ウージェニーの評判はヨーロッパ各国に広まっていた。ある日、ユーラシア皇太子から晩餐会に招かれたドダンは、ただ豪華なだけの退屈な料理にうんざりする。食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなすことを決めるドダンだったが、そんな矢先、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンはすべて自分の手でつくる渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようとするが……。
フランスでは、女性は年齢が高い方がモテる?と言われてますが、正確には年齢関係なく成熟した女性の魅力を男性がわかっているということでしょう!たぶん。笑
この映画もそんな大人の関係が、静かに優しく描かれていて、なんて素敵なのって!まさに憧れの関係です!
こんなに長く一緒にいても、こんなに長く料理をしていても、興味が尽きることがない、より一層好きになるって、、、本当にホントに羨ましい。人としてそうなりたいし、そこまで夢中になれるものもぜひ見つけたいです。
映画のおそらく約8割は、淡々と料理をしている映像なのですが、これがまた良い!料理好きにも、私のように食べる専門でも、映像だけでも楽しめるのは間違いなし。数々の美しい料理の映像の合間に交わされる2人の会話だったり、親密なシーンだったり、それは短いシーンなのに、2人の愛が伝わってくるんです。。。
この映画の主演俳優さんの2人、ジュリエット・ビノシュさんとブノワ・マジメルさんはかつて実生活でも恋人同士でお子様もいる関係。今はおそらく同志のような関係なのでしょう、恋愛感情を超えた愛が画面から伝わってきます。
最後のドダンのセリフにやられました。”すでに持っているものを追い求めるのが幸せ”
カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞、アカデミー賞国際長編映画賞フランス代表作品
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