あらすじ (Abby Jimenez)
医者のBrianaは、親友と長年浮気していた夫との離婚協議中、しかも弟は病気で肝臓移植待ちという最悪な日々の中、今度は新しく転任してきた医者Jacobに昇進を取られるのではないかという状況に陥る。しかしライバル視していたJacobは、実は匿名で弟へ肝臓を提供してくれることになっていて。。。
最初に言っちゃいますけど、ハッピーエンドなんですが、泣けるんです。もちろんネイティブではない、英語勉強中の私が読んでも泣けちゃう内容です。
すごい奇跡的な内容とか、美化されてるロマンスとかでは決してなくて、現実的な問題を克服していくカップルに涙が止まらないんです!
もちろんロマンス小説に必須なトリックも盛りだくさんで、最初はライバル→次にフェイクな関係から始まり→勘違いで告白できず、さあどうなっていくか的なドキドキ感の中に、2人が抱える問題が立ちはだかり。。。
もうね、Jacobが最高です!ビリオネアでも完全無欠な男性とかでもなく、社交不安障害を抱えている繊細な男性。肝臓の提供もBrianaのためではなく、1人の人間としての奉仕の精神から。なんと元カノが自分の兄弟と結婚することになり、家族に気を使わせないよう、結婚式に誰かパートナーを連れて行こうと考える。それがBrianaとの偽装カップルの始り。やることが全部誰かのためなんです。優しくて人の痛みのわかる素晴らしい理想の彼氏です。
そんなJacobを知るにつれ、Brianaも彼をどんどん好きになっていく、、、けどJacobはまだ元カノが好きなのではないかと思って思いをなかなか告げられない。。。
途中の手紙のやりとりや、会話が素敵でニヤニヤしながら読んじゃう。元カノは理解できなかったJacobの不安をBrianaが自然と寄り添って対応するのにも心が打たれました。
そんなBrianaも家族のことだったり、過去の結婚のトラウマだったり、心に痛みを抱えている。お互いがお互いの痛みを理解し力になろうとする関係がマジで羨ましかったです。
ホットなラブシーンは少ないけど、想い合ってる2人のフェイクな関係にドキドキし、涙し、癒される、心温まる良質な作品です。日本語訳がいつか出ることを願って。。。
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